2012年1月14日土曜日

坂東三十三観音 第17番 満願寺

本堂(満願寺)
坂東三十三観音めぐり第17番札所の満願寺は真言宗智山派のお寺です。栃木県出流町ににあり東北自動車道栃木インターから車で20分と便の良い場所にありますが、地元の方しか通らないような山道で途中には石灰工場が多く存在しており、道があっているのか不安にさせられます。以前参拝したことがあり奥の院を含めた山岳寺院の雰囲気が気に入っていたので今回も期待して向かったのですが、参拝した日が大雨であったため暗い写真ばかりになってしまいました。

山門(満願寺)
境内入口にある山門は1735年に建立されたもので、大きく立派な造りの山門に境内に入る前から期待が高まります。

仁王阿形(満願寺)
山門の中には仁王像が安置されています。金網等で保護されていない仁王好きにおすすめのタイプです。

仁王吽形(満願寺)
足利時代の仁王像は厳しい表情と赤い色で見応えがあります。

薬師堂(満願寺)
1715年に建立された薬師堂。周囲は駐車場となっていますが、時間が早かったためか、まだ他の参拝者はいないようでした。

コケ(満願寺)
雨の日の撮影はカメラが濡れないように気を遣う等いろいろと面倒ですが、境内にあるコケが雨に濡れて綺麗でした。

清滝稲荷(満願寺)
本堂手前にあったお稲荷様、神仏習合時代の名残りでしょうか。

本堂(満願寺)
御本尊の千住観世音菩薩が安置されている大御堂、1864年に焼失した本堂に代わり本堂となっています。
ちょうど雨が激しくなってきて、屋根から落ちる雨水が滝のようでした。

奥の院への参道(満願寺)
万願寺最大の見どころである奥の院へは拝観料(300円)を払い山道を歩いて向かいます。雨が降っているためか道が暗くて細く感じます。

聖天道への階段(満願寺)
途中の分岐では聖天道へ行くと思われる階段がありましたが、ロープで入れないようになっていました。ロープがなくても草が生い茂っており入る気にはなれません。

大悲の滝(満願寺)
山道がすこし開けると大悲しい滝が現れます。悲しい名前の滝ですが見応えのある滝で出流川の源流となります。滝修行を行う人も多いようですが、私は見るだけにしておきました。

大日霊窟へ(満願寺)
満願寺付近には鍾乳洞が多いようで、満願寺の案内図にも霊窟と言われる洞窟が4つありました。そのうちのひとつ大日霊窟へは大悲の滝から向かえますが案内人なしでは参拝できないようです。

奥の院(満願寺)
大悲の滝から奥の院へはそれまでの山道よりさらに急になりますが、崖にへばりつくように建っている奥の院を見てしまうと上らずにはいられません。満願寺でも一番おすすめの場所ですので是非参拝してみてください。
奥の院には大悲の霊窟と呼ばれる鍾乳洞があり鍾乳石でできた十一面観音菩薩が祀られています。通常は真っ暗で何も見えませんが参拝時にスイッチで電気を点けるシステムになっています。帰るときに消灯するのを忘れないようにしましょう。

奥の院屋根(満願寺)
奥の院はかなり老朽化が進み屋根は落ちて柱は腐ってきていました。足を踏み外さないよう注意して参拝します。奥の院及び参道については改修資金を集めているようですので改修前の奥の院に興味がある方は早めに参拝したほうが良さそうです。

過去の参拝履歴
第1番〜第4番札所(杉本寺、岩殿寺、安養院、長谷寺)
第5番勝福寺
第6番長谷寺
第7番光明寺
第8番星谷寺
第9番慈光寺
第10番正法寺
第11番安楽寺
第12番慈恩寺
第13番浅草寺
第14番弘明寺
第15番長谷寺
第16番水沢寺

2012年1月13日金曜日

村田川

瀬又橋(村田川)
健康のため自転車を購入しました。遠くには行けませんが車での移動と異なり気になった場所に気軽に立ち寄れる機動力の良さに重宝しています。今回は千葉市と市原市の境を流れる村田川沿いを河口から上流に向かって走ってみました。

京葉臨海鉄道鉄橋(村田川)
河口

村田川で一番河口側にかかっている境橋の横にある京葉臨海鉄道の鉄橋です。自転車で一番河口の近くに行けるのはここまでのようです。
ここから川の左岸(上流から見て左側)を上流に向かって行きます。

五十谷橋から下流(村田川)
五十谷橋から下流

境橋から国道16合線にかかる五十谷橋までの左岸はトラックが多く走っているので注意して走行します。天気が良いので走っていて気持ちが良いですね。

五十谷橋(村田川)
五十谷橋

国道16号線にかかる五十谷橋は交通量が多く自転車に乗って横断するのは危険なため千葉側に向かい地下道を通るか、市原側の信号まで行く必要があります。

国道迂回路(村田川)
国道迂回路

今回は千葉側の村田町交差点にある地下道で国道を横断します。写真左側の坂を下り地下道を使い国道の反対側に向かいます。地下道は高さの制限が2.1mと低いため圧迫感がありました。

五十谷橋から上流(村田川)
五十谷橋から上流

五十谷橋からは右岸は車も通る道路のため引き続き左岸を上流に向かいます。車が通らない道なので快適ですが散歩をしている人が多いので、ぶつからないように気をつけて走ります。

内房線線路下流川(村田川)
内房線線路下流側

五十谷橋から700m程度で内房線の線路になりますが、ここで左岸の道路が終了してしまいます。戻って迂回しても良いのですが、線路の下を歩いて行った跡があったため、私も挑戦してみます。

内房線線路下(村田川)
内房線線路下

傾斜とコンクリート面の凹凸が自転車を引きながらだときついですが、なんとか通り抜けることができました。

内房線線路上流側(村田川)
内房線線路上流側

線路の上流側にも道は続いていました。ちなみに右岸は内房線の線路のもう少し手前で途切れてしまうため左岸ルートが良いようです。自転車に乗ったままで行く場合は川沿いにこだわらずに迂回したほうが良いでしょう。

START(村田川)
START

内房線の線路の先は茶色に塗られていてSTARTの表示があります。ここにたどり着くには私のように線路の下を通るか茶色の道の先から戻ってくるしかないのですが、何のSTARTなのでしょうか?

高島橋手前(村田川)
高島橋手前

平成村田橋を過ぎてしばらくすると川沿いの道が終わってしまいます。この先は車の通る道を進みます。

馬頭観音(村田川)
馬頭観音

館山自動車道を過ぎてちょうみょうじばしの脇に馬頭観音がありました。

菊間団地分岐(村田川)
菊間団地分岐

馬頭観音を過ぎると川沿いの道と別に車の通る道は右にカーブしてしまいsます。私は当然川沿いの道を進みます。

左岸未舗装路(村田川)
左岸未舗装路

左岸を快適に進んで行き茂原街道を横断し細い橋を過ぎると舗装路が終わってしまいます。未舗装路を走りたくないため手前の橋に戻ります。

名無し橋(村田川)
名無し橋

茂原街道を過ぎ1本目の橋です。未舗装路の左岸を避け右岸に渡ります。細い橋ですが車も通るようです。名前が分からなかったので名無し橋です。

名無し橋上流右岸(村田川)
名無し橋上流右岸

名無し橋を右岸に渡ると綺麗に舗装された道が上流方面に続いていました。下流方向には川沿いの道がないため、ここまでは左岸を進んできたのが正解でした。

大橋から下流(村田川)
大橋から下流

草刈公民館付近の大橋手前はトラックの出入りが多いためか道に砂利が多くパンクに注意です。

新橋から上流(村田川)
新橋から上流

右岸を走っていると大きな道路にぶつかり左手に大きなショッピングセンターがありました。ここからは川沿いの道に車は入れなそうです。

潤井戸橋(村田川)
潤井戸橋

前方に立体交差で大きな道が見えてきます。この辺りは自然が多く走っていて気持ちが良いのですが、道の上に毛虫が多いので踏まないように注意して走ります。

君見川橋(村田川)
君見川橋

ひたすら右岸を川沿いに進み君見川橋までくると先は舗装されていません。

君見橋左岸上流(村田川)
君見川橋から左岸上流

ちなみに左岸も舗装されていませんが、横の道路を進みます。

新瀬又橋左岸上流(村田川)
新瀬又橋左岸上流

新瀬又橋にあるコンビ二で休憩し上流側を見ると両岸とも舗装されておらず、自転車で進むのは無理なようでした。川沿いを通る道路もなさそうなので村田川沿いを進むのはここで断念しました。

新瀬又橋右岸上流(村田川)
新瀬又橋右岸上流

河口から新瀬又橋まで約10kmですが、写真を撮りながらのんびりと走っていたので2時間くらいかかってしまいました。ちなみに帰りは30分くらいだったので気軽なサイクリングにはちょうど良さそうです。

坂東三十三観音 第16番 水沢寺

本堂と六角堂(水沢寺)
坂東三十三観音めぐり第16番札所の水沢寺は坂東三十三観音札所の中では浅草寺や鎌倉の長谷寺に次ぐ有名寺院で、観音巡り以外の観光客も多く訪れています。伊香保温泉に向かう途中で水沢寺にお参りしてうどんを食べるのが定番ルートのようで、近辺のうどん屋さんもお昼の時間には多くの人で賑わっていました。

六角堂(水沢寺)
駐車場から参道を歩いて行くと観音堂と六角堂が並んでいます。派手な色彩の六角堂内部の回転部に六地蔵が安置されており参拝者によってぐるぐると回されています。
天明7年の建立とのことですので、200年以上も回ってるわけです。

本堂(水沢寺)
六角堂のお隣に本堂があり、こちらも六角堂と同じく天明7年の建立。ご本尊の十一面千手観世音は秘仏となっており、残念ながらご開帳はされておりません。

仁王門(水沢寺)
本堂前の階段を降りると仁王門です。本来は仁王門の参道を上って本堂にお参りするのでしょうが、車で来ると駐車場からの参道を通るため、仁王門は後回しになってしまいます。みなさん本堂でお参りをして満足してしまうのか仁王門まで来る人はほとんどいませんでした。
こちらも天明7年の建立ですが、安置されている仁王様は残念ながら金網保護タイプ、仁王様の他に風神雷神が安置されているのが水沢寺の特色でしょうか。

仁王門裏手階段(水沢寺)
本堂から参道を降るためか人気がいまいちな仁王門ですが、門の裏手側にはとても興味をそそる階段があります。つい見逃してしまいそうな階段ですが、水沢寺に来てこの階段を上らないと絶対に後悔することでしょう!

仁王門上部(水沢寺)
なんとこの仁王門は上に行けてしまうのです!上に行くための階段が暗く急勾配なためか他に人はおらず貸し切りで仁王門からの眺めを満喫することができました。

釈迦三尊像(水沢寺)
仁王門からの眺めを堪能し下に降りようと振り返ると、暗い仁王門の中で釈迦三尊像が金ぴかに輝いていてさらに驚いてしまいました!
観光客で賑わっている水沢寺ですが、見どころ満載の仁王門に人がいないのが不思議でなりません。
こんなに素敵な仁王門ですが、過去に安置されている風神像が盗まれてしまったためか、もともと安置されていた仁王像、釈迦三尊像は駐車場に建設された釈迦堂に移設されています。釈迦堂は参拝料が500円ですが、私が訪れたときは特別無料拝観中でした。

過去の参拝履歴
第1番〜第4番札所(杉本寺、岩殿寺、安養院、長谷寺)
第5番勝福寺
第6番長谷寺
第7番光明寺
第8番星谷寺
第9番慈光寺
第10番正法寺
第11番安楽寺
第12番慈恩寺
第13番浅草寺
第14番弘明寺
第15番長谷寺

2012年1月12日木曜日

月の木緑地(月の木貝塚)

月の木緑地
千葉市仁戸名町にある月の木貝塚は、月の木緑地として整備され近隣の方々に利用されています。大きさは東西140m、南北170mにわたり、貝塚はその周囲を環状にひろがっており、昭和26年の調査では北東部に4軒の竪穴式住居が確認されるなど豊富な遺物が発見されています。
どんな場所かGoogleマップの航空写真で確認してみたところ北東部に白い物体があるようで、影の大きさからもかなり巨大なものと推測されます。一体なにがあるのか気になったため「月の木緑地」で検索してみたのですが、情報がほとんどないため現地に行き確認してみることにしました。
※現在(2012/01)では高解像度の航空写真になり正体はバレバレです。


石碑(月の木緑地)
入口に立っていた石碑によると「千葉県重要遺跡百選」の一つであるとのこと。

貝(月の木緑地)
貝塚の南部に多く貝が残っています。週末の朝に訪れましたが、犬の散歩をしている方がたまに通る程度でした。

送電鉄塔(月の木緑地)
巨大な物体の正体は「月の木緑地」に入るとすぐに分かりました。「生実線43」という送電鉄塔でした。なにか貝塚に関係のあるモニュメントかなにかと期待して向かったのですが、正体が分かると貝塚と関係のない物でがっかりでした・・・
帰宅してあらためて情報収集してみると「月の木緑地」で検索するとほとんど情報がありませんでしたが「月の木貝塚」で検索するとこの鉄塔の写真が載っているサイトを見つけることができました・・・

smc PENTAX-M 1:2.8 28mm分解

M28 f2.8
今回分解することになったレンズはPENTAX純正のMF広角レンズです。このレンズは分解するために購入したのではないのですが、絞り羽根の動きが悪く、絞り込んで撮影すると露出がオーバーとなってしまうため分解して絞り羽根を掃除してみることにしました。レンズのマウント側にある絞りレバーを手で動かしてみても、のんびりとした動きでやる気が感じられない困ったレンズです。

以前にもMFレンズの分解をしてみたことがあったため同様の手順で簡単に分解できるだろうと気楽に挑戦したのですが、楽観的な上に不器用なため部品に傷を付けてしまいました・・・

レンズ名表示リング(M28 f2.8)
レンズ名表示リングの取外し

まずは前面から分解します。以前分解した、M50mmと同様にレンズ名表示リングを反時計回りに回すと外れます。レンズのフィルター取付枠の溝を使っているのでレンズフィルターを外すのと同じ要領です。

レンズ前群ユニットの傷(M28 f2.8)
レンズ前群ユニットの傷

次にレンズ前群ユニットを外します。一番太い銀色のリングの内側に工具のかかる溝があるので、そこにカニ目まわしという専用の工具を使用しレンズ前群ユニットを反時計回りに回します。 私はカニ目まわしをもっていないので、以前と同様に削った釘&万力で傷だらけにしてしまいました・・・

レンズ前群ユニット(M28 f2.8)
レンズ前群ユニット取外し後

レンズ前群ユニットを外すともう絞り羽根に到達です。やり方さえわかっていればあっけないほど簡単です。

前群から絞り羽根(M28 f2.8)
絞り羽根(前面から)

絞り羽根にたどり着くことができたので掃除を試みるのですが、掃除の方法が分からないので、とりあえず「HCLレンズクリーナー」をかけてみました。 不器用なためクリーナーの量が多くかかってしまい、速乾性であるクリーナーが中々乾いてくれず不安になってしまいましたが、余分なクリーナーを拭き取り、乾いたところを見計らって絞り羽根を動かしてみると動きが軽くなりました。さすがにレンズクリーナーを名乗っているだけあり、レンズの一部である絞り羽根にも効果があるようです。

後群レンズユニット周囲リング取付ビス(M28 f2.8)
レンズ後群ユニット周囲のリング取付けビス

前面からの掃除で絞り羽根の動きが良くなったのですが、クリーナーを多めにかけてしまって心配なため、マウント側からも絞り羽根の状態を確認してみることにします。
まずは、レンズ後群ユニットの周りにある黒いリングを外すため、マウント側面にあるビス(3本)を外します。レンズ後群ユニットの取外しはこの黒いリングを外さなくても出来そうですが、外したほうがやりやすそうなので外してしまいます。

レンズ後群ユニット(M28 f2.8)
レンズ後群ユニット

レンズ後群ユニットの取外しは、またまたカニ目まわしが必要です。工具をかける溝があるので工具を使用しレンズ後群ユニットを反時計周りに回すと外れます。
専用工具のない私はまたここで傷を増やしてしまいます・・・

マウント側絞り羽根(M28 f2.8)
絞り羽根(マウント側から)

レンズ後群ユニットを外すと絞り羽根の登場です。早速、掃除しようとしたところ、ここでもレンズクリーナーを大量にかけてしまい、また絞り羽根がレンズクリーナーまみれになってしまいました・・・
絞りレバーを動かしながら絞り羽根のレンズクリーナーが乾くまで拭き取ります。レンズクリーナーが乾くと絞り羽根の動きが軽やかになったため、分解時と逆の手順で組み立ててしまいます。
今回の分解で色々と傷を付けてしまいましたが、以前の所有者が分解した形跡もありました。古いMFレンズは構造が簡単なためか分解される方が多いようですね。

SS 1.4s f2.8
試写 SS 1/4s f2.8

レンズを元に戻したので写してみます。モデルは先ほどまで分解姿を撮影していたレンズにお願いしました。
絞り開放での撮影ですが、これは以前から露出はおかしくなかったのでこんな感じでしょうか。

SS 1.5s f8.0
試写 SS 1.5s f8.0

問題のあった絞り込んだ時の撮影ですが、以前はレンズ側で絞りを設定しても、絞り開放の時と同じシャッタースピードにしないと真っ白な画像になってしまったのですが、絞り羽根の動きが軽くなり絞り込み動作が正確になったため露出オーバーにならなくなりました。 治らなかったら、絞りレバーを切断してしまおうかと思っていたのですが、 これで一安心です。素人の対応で根本的な解決となっていないような気がしますが、しばらくこの状態で使ってみようと思います。