2012年1月7日土曜日

坂東三十三観音 第9番 慈光寺

観音堂(都幾山慈光寺)
坂東三十三観音めぐり、第9番札所からは埼玉県の観音様。まずは都幾川村にある慈光寺。かなり山奥にあるお寺で埼玉に住んでいてもここまで来る人は中々いないのではないでしょうか?このお寺に置き去りにされたら自力で帰る自信ありません。

入り口(都幾山慈光寺)
県道172号線からかなりの勾配を上っていくと慈光寺の入り口まで来ますが、車で来るとこの入り口から更に奥にある駐車場から別の参道で本堂に向かうこととなり、この入り口までは少し戻らなければいけません。慈光寺入り口の中腹に見えるのは国指定重要文化財となっている銅鐘のある鐘楼。高くそびえる木々が参道の勾配の厳しさを感じさせます。

釈迦堂跡(都幾山慈光寺)
慈光寺入り口の手前に開けた場所があったので近寄ってみると立ち入り禁止の看板がたくさんあります。昭和60年に焼失した釈迦堂の跡で、中にあった釈迦如来坐像、仁王像、蔵王権現立像と共に焼失してしまいました。仁王像は明治時代の廃仏毀釈により山門から釈迦堂に移されたもので3.5mもある立派なものであったそうです。仁王好きとしてはとても残念です。奥に見えるのは焼失をまぬがれた室町時代の木造宝塔である開山堂。

本堂(都幾山慈光寺)
こちらが本堂、ここで納経帳を記入して頂きますが、我々が訪れた時は法事の最中でしたので先に観音堂にお参りしてきました。

般若心経堂(都幾山慈光寺)
観音堂に向かう途中にある般若心経堂の中は当然のことながら般若心経ワールドで定期的に写経会が行われているようです。正面にあるのは妙法蓮華経の二段構え。上が観世音菩薩普門品で、下が授記品。 これは国宝に指定されていて慈光寺の見どころでありますが、本物はここではなく宝物殿にあります。ちなみに宝物殿内は撮影禁止。

参道(都幾山慈光寺)
本堂から観音堂までは山道を登っていきますが、あちこちに般若心経があります。観音堂にたどり着くまでに覚えさせようという魂胆でしょうか。
境内はシャガの群生地となっており5月初旬には白い花が咲くそうですが、我々が訪れた時は青々とした葉が生い茂ってるだけでした。

夜荒らしの名馬(都幾山慈光寺)
般若心経とシャガの山道を登っていくと観音堂に到着です。1803年に再建された観音堂ですが、老朽化により平成5年に修復されました。ご本尊の千手観音は秘仏となっていますが、4月の第二日曜と17日にご開帳となります。写真で見るご本尊は真っ黒で迫力がありましたので、いつか実物を見てみたいものです。
天井には左甚五郎作の馬がいますが、夜になるとここを抜けだし畑を荒らす悪いヤツです。

石仏(都幾山慈光寺)
人里離れた山奥にある慈光寺ですが、坂東三十三観音の札所であるためか多くの方がお参りされていました。
山の中を散策するように境内を歩いていると、天気が良かったこともありのんびりと落ち着いてしまい予定より多い時間滞在してしまいました。

過去の参拝履歴

第1番〜第4番札所(杉本寺、岩殿寺、安養院、長谷寺)
第5番勝福寺
第6番長谷寺
第7番光明寺
第8番星谷寺

0 件のコメント:

コメントを投稿