2012年1月10日火曜日

坂東三十三観音 第14番 弘明寺

弘明寺
坂東三十三観音めぐり第14番札所は弘明寺。神奈川県にある高野山真言宗のお寺で、名前が地名にもなっている地元ではおなじみのお寺です。インドの僧侶である善無畏がこの地に結界を創ったのが開山といわれており、結界を創った7つの石が7つ石として境内に残っています。

弘明寺駅
弘明寺の最寄り駅は弘明寺駅と分かりやすいのですが、同じ名前の駅が京浜急行と横浜市営地下鉄で別々の場所にあるため、間違えないように注意が必要です。
今回はお寺に近い京浜急行の弘明寺駅を利用しました。駅のホームには弘明寺観音下車駅と書いてある看板等ががいくつもありましたが、駅名で分かるので、そんなにたくさんアピールする必要はないのでは?と思いました。

山門(弘明寺)
京浜急行の弘明寺駅から商店街の坂を下っていくと弘明寺商店街のアーケードがあります。昔ながらの商店街といった趣きでとても賑わっており活気がありました。
そのアーケードの端に弘明寺の山門があり、この辺りも人通りが多いため写真に人が入らないようにするので苦労します。

六地蔵(弘明寺)
山門から本堂までは急な階段を登りますが、階段の下には六地蔵、階段の途中には身代わり地蔵があり、階段を登る参拝者達を和ませてくれます。階段を登る苦痛をお地蔵さまで和らげてくれるありがたい演出です。
階段の途中にある金属製のお地蔵さまのぬめり感も良いのですが、階段下の六地蔵に漂っている霊場感のほうが良い雰囲気です。六地蔵の端にある異国風観音様も雰囲気作りに貢献しているのでしょう。

本堂(弘明寺)
本堂は明和3年(1766年)に再建されたもので、内陣は外観以上に歴史を感じさせる雰囲気でした。納経はこの本堂内でお願いしますが、国指定重要文化財である本尊十一面観世音菩薩立像は別途拝観料が必要となるためか、ほとんど人がおらずゆっくりとお参りすることができました。彫り跡の残る鉈彫りのご本尊は荒々しい感じですが細部まで丁寧に作られており、やさしさの感じられる観音さまです。

関帝廟(横浜中華街)
弘明寺のお参りが終わり、横浜市営地下鉄の弘明寺駅から関内駅経由で横浜中華街にやってきました。
中華街の中心にある関帝廟は明治時代からある歴史のあるもので、 商売繁盛の神様として関帝を祀っています。ちなみに関帝とは三国志で有名な関羽のこと。
関帝廟は今までに4回建て直されており、現在のものは火事で焼失した三代目に代わり1990年に再建されたもの、入口を守る守護獅子は三代目関帝廟の焼け跡から掘り出されたののだそうです。

媽祖廟(横浜中華街)
中華街の中で商売繁盛の信仰を集めている関帝廟ですが、それと別に海の安全を守る媽祖を祀った媽祖廟があります。古くから存在していた関帝廟と違い媽祖廟は2006年に完成した新しいものです。
中に入ると中国風の華やかな造りとなっており、中央に媽祖が祀られています。正面右側で参拝料を払った後ふっくらとした顔つきの媽祖の前に何人かで整列し中国式の参拝をするシステムでした。
関帝廟にも媽祖廟にもいた獅子像ですが、日本の狛犬と違い両方共口を開けていました。日本の狛犬と中国の獅子は別物のようです。

赤い靴はいてた女の子像(横浜山下公園)
中華街で昼食をすました後、山下公園まで歩いてきました。山下公園で人気の「赤い靴はいてた女の子像」(長い・・・)、人気があると思っているのは私だけなのか、公園内には多くの人がいるにもかかわらず、像の周りには全く人がいませんでした。
横浜以外にも各地で「赤い靴はいてた女の子像」が作られていますが、横浜山下公園の像が一番古いもののようです。「赤い靴はいてた女の子像」といえば山下公園ですよね!それでも、その歴史は意外と浅く1979年に作られたもの。

トゲ注意(大さん橋)
山下公園まで来たからには大さん橋も見逃せません。誰でも同じような写真が撮れるスポットとして有名な大さん橋ですが、トゲ注意の看板が至る所にあり、危険な場所であるようです。ころばないように注意しないとトゲだらけになってしまいそうな大さん橋ですが、日が暮れる時間になるとトゲなんぞおかまいなしに三脚を持った人がわらわらと集まってきます。暗くなってからのカメラマンの多さは必見!この日は夜景撮影講習会をやっている団体さんまでいました。

夜景(大さん橋)
夜景の撮影で有名な大さん橋ですが撮影環境はあまり良くないです。ほとんどの部分が木の板であるため人が歩くと床が揺れます。また、海の上なので風が強いためさらに揺れます。今回用意したのは機動性重視で980円の貧弱三脚であったため、ほとんどの写真がブレブレとなってしまいました。
夜景を撮影しに来ている方でも揺れを気にせず歩いている方が多くいらっしゃいましたが、他の撮影者のために揺れないように歩くという気持ちはないのですかね?単純に気づいていないだけなのでしょうか?

水の女神像(横浜山下公園)
大さん橋から山下公園に戻ってくると辺りは真っ暗で、公園の中で撮影しているとあやしい人に思われそうでカメラを出す気になれません。そんな夜の山下公園ですが公園の一角でフラッシュの光がやたらと光っている場所があります。なにごとかと近づいてみると、外人さんの集団が水の女神像を撮影していました。水の女神像は姉妹都市であるサンディエゴから寄贈されたものですので、サンディエゴ出身の外人さん達であったのかもしれません。
早速、私も参戦してみましたが昼間と違い夜は下からのライトアップが効果的で、怖い表情の石像となってしまいました。
今回は坂東三十三観音めぐりだけでなく横浜観光も兼ねることとなりましたが、弘明寺については神奈川県内にある他の坂東三十三観音霊場の札所と順番も離れているので、順番通りに納経される場合は弘明寺は単独で一日にして、納経後に横浜近辺をウロウロしたほうが良さそうです。

過去の参拝履歴
第1番〜第4番札所(杉本寺、岩殿寺、安養院、長谷寺)
第5番勝福寺
第6番長谷寺
第7番光明寺
第8番星谷寺
第9番慈光寺
第10番正法寺
第11番安楽寺
第12番慈恩寺
第13番浅草寺

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