2012年9月25日火曜日

坂東三十三観音 第30番 平野山高蔵寺

石碑(平野山高蔵寺)
参道途中にあった坂東三十三番札所の石碑。こういうものが残っていると坂東札所と高蔵寺の歴史の長さを実感します。

案内看板(平野山高蔵寺)
さらに進むと現代版の看板があります。こちらのほうが大きいですが雰囲気は石碑版に負けています。

山門(平野山高蔵寺)
参道の坂を登りったところに駐車場があり、その目の前に山門があります。

阿形(平野山高蔵寺)
山門内の仁王像は網なしタイプなので良く見えます。阿形像は中心に亀裂が入っていて痛々しい。

吽形(平野山高蔵寺)
仁王像は赤く彩色されていたのでしょうがどちらも色が剥がれてしまっています。憤怒相であるにもかかわらず親しみがわいてくるのは作者の力量でしょうか。

手水舎(平野山高蔵寺)
どこにでもあるような手水舎ですが、売りは「札所で一番大きな手水舎」。札所で一番というだけで一般的なものと比較して特別大きいものではありません。

望叶観音(平野山高蔵寺)
境内には至る所に石像があり、その中にはこの寺独特の仏様もあります。これはそのうちのひとつ「望叶観音」。願いや望み事を聞き入れ、救いに立ち上がろうとする非常にめずらしいお姿でありこの世で唯一のありがたい観音様。となっていますが、このお寺独自の仏像なのでめずらしいということでしょう。表情としぐさがふざけているようにも見えますがこのお寺でも人気の観音様のようです。

本堂(平野山高蔵寺)
境内中央に建つ本堂は前面の階段等をみると最近造られたもののようですが、近くでみると太い木材をふんだんに使った高床式のめずらしい本堂で歴史のあるものです。

本堂内(平野山高蔵寺)
本堂の中は古刹の雰囲気たっぷりです。坂東札所めぐりをしている人以外にも参拝者が多く地元でも有名なお寺のようです。ご本尊は坂東札所最後の正観音ですが秘仏となっておりここからは見えません・・・。

愛犬(平野山高蔵寺)
古さが残る良い雰囲気の本堂ですが、中の柱にこんな張り紙がありました。犬が好きなので紹介したいのでしょうが、立派な本堂がだいなしです。

釈迦如来像(平野山高蔵寺)
本堂向かって右側の目立たない場所にあった釈迦如来像です。仏教の開祖であるにもかかわらず、他の仏像に比べ扱いが悪いのでは?

納経所(平野山高蔵寺)
山門をくぐり右手にある納経所です。洋風な人形が食堂のような看板で受付時間を案内しています。お寺の雰囲気に合っておらず違和感を感じますが、あえてそれを狙っているのでしょうか。ちなみに納経所の中は特に奇抜なことにはなっていませんでした。

観音浄土めぐり(平野山高蔵寺)
高蔵寺の名物である「観音浄土めぐり」。拝観料300円を払い高床式の本堂の下に入っていくと。お寺で集めた珍物コレクションに圧倒されます。しかし中央にいくと秘仏であるご本尊を下から覗くことができてしまいます。秘仏といいつつも公開してしまうとは太っ腹なお寺です。ちなみに高蔵寺は新上総国三十三観音霊場第一番のお寺でもあります。千葉県内のお寺ばかりでまわりやすそうなので坂東三十三観音めぐりを終えたら挑戦してみようと思います。

過去の参拝履歴

第1番〜第4番札所(杉本寺、岩殿寺、安養院、長谷寺)
第5番勝福寺
第6番長谷寺
第7番光明寺
第8番星谷寺
第9番慈光寺
第10番正法寺
第11番安楽寺
第12番慈恩寺
第13番浅草寺
第14番弘明寺
第15番長谷寺
第16番水沢寺
第17番満願寺
第18番中禅寺
第19番大谷寺
第20番西明寺
第21番日輪寺
第22番佐竹寺
第23番観世音寺
第24番雨引観音楽法寺
第25番筑波山大御堂
第26番清瀧寺
第27番清瀧寺
第28番滑河山龍正院
第29番海上山千葉寺

2012年9月19日水曜日

坂東三十三観音 第29番 海上山千葉寺

山門(海上山千葉寺)
千葉駅南東の丘の上に位置する千葉寺は真言宗豊山派のお寺です。大綱街道と呼ばれる県道20号線沿いに見える山門は文政11年(1828)の建築と古いもので歴史のあるお寺であります。付近は千葉寺町と町名にまでなっていますが境内に大きな見どころがないためか、市内の方でもこのお寺に参拝したことのある方は少ないのではないでしょうか。

阿形(海上山千葉寺)
山門内の仁王像は木の格子の間から良く見えます。

吽形(海上山千葉寺)
仁王像も歴史がありそうですが塗られた赤い色が綺麗であり最近塗りなおされたのでしょうか。

山門反対側(海上山千葉寺)
県道の横に山門があり山門に直交する参道がないとは珍しいお寺だと思いましたが、山門を振り返ると山門に対しまっすぐな道がありました。昔はこの道が参道であったのかもしれません。

大銀杏(海上山千葉寺)
境内に入るとすぐに目につくのが大きな銀杏の木。高さ30mあるこの銀杏は行基がもたらしたものと伝えられています。かかわっているお寺の数では行基と弘法大師だとどちらが多いのでしょうか。

乳柱(海上山千葉寺)
大銀杏の枝には乳柱と呼ばれる気根が垂れており、これを煎じて飲むと母乳が良く出るようになるとのこと。現在は千葉県の天然記念物に指定されており木を痛める行為は禁止されています。

本堂(海上山千葉寺)
本堂は昭和51年に作られたコンクリート製のもの。前面の扉は固く閉じており、その扉の前での納経であり、ありがたさが感じられません。

納経所(海上山千葉寺)
山門をくぐり左手にある納経所です。入口左側にあるインターホンを押してお寺の方を呼び納経帳を預けます。お寺の方は中に入り参拝者は記入していただいている間は入口で待っており書き終わると納経帳を返してもらうシステム。このようなパターンは初めてで、参拝者とはできるだけかかわりたくないということではないのでしょうが寂しく感じてしまいました。

弁財天(海上山千葉寺)
境内にあった弁財天です池らしきものはありませんでしたが、たくさんの石が積まれていました。

瀧蔵神社(海上山千葉寺)
本堂の裏手にある瀧蔵神社です。覆屋の中にある木造の社殿はコンクリート製の本堂より歴史が感じられました。

過去の参拝履歴

第1番〜第4番札所(杉本寺、岩殿寺、安養院、長谷寺)
第5番勝福寺
第6番長谷寺
第7番光明寺
第8番星谷寺
第9番慈光寺
第10番正法寺
第11番安楽寺
第12番慈恩寺
第13番浅草寺
第14番弘明寺
第15番長谷寺
第16番水沢寺
第17番満願寺
第18番中禅寺
第19番大谷寺
第20番西明寺
第21番日輪寺
第22番佐竹寺
第23番観世音寺
第24番雨引観音楽法寺
第25番筑波山大御堂
第26番清瀧寺
第27番清瀧寺
第28番滑河山龍正院

2012年5月29日火曜日

坂東三十三観音 第28番 滑河山龍正院

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銚子の円福寺からやってきて県道161号線を南下すると左側に成田市指定文化財である宝篋印塔群が見えてきます。ここが千葉県ふたつめの札所である滑河山龍正院です

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境内入口には大きな石柱がありますが、金属で補強されていて頼りない感じです。

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1501~1504年に建立された仁王門は茅葺き屋根の歴史を感じさせる造りで国指定重要文化財となっています。中央にかかっている大注連縄は毎年1月8日に住民が奉納するものです。

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仁王像は前にある木の柱で少し見づらいです。

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阿形像と吽形像ですが、バランスがおかしくてユーモラスな仁王になっています。

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毘沙門天と道祖神です。左側の毘沙門天はしもふさ七福神めぐりのひとつになっています。坂東三十三観音巡りと別に七福神めぐりも楽しそうです。

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本堂に向かって左側にある弁財天堂です。こちらのほうが毘沙門天より古そうですがしもふさ七福神にはなっていません。

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弁財天堂の横には小さい水たまりがあります。弁天池ということなのでしょう。

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千葉県指定文化財となっている銅造宝篋印塔です。本堂前で高いところにあるので目立っています。台座には寄進した方々の名前がたくさん刻まれています。

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元禄11年(1698)に建立された本堂は千葉県の有形文化財に指定されています。朱塗りの建物は全体的に歴史を感じさせる造りで広い内部には中央に龍、左右に天女が描かれた天井画が立派でした。

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本堂入口を見上げると左右に白い馬が吊り下げてあります。昔、夜になると田畑を荒らしたり地元の飼馬と喧嘩したりと悪さをするので住職が今の位置に釣り上げたところ被害がおさまったということです。左甚五郎作と伝えられていることも含め第九番札所の慈光寺を思い出してしまいました。

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納経は本堂右手の竹垣の奥にある寺務所でお願いします。住宅兼寺務所と思われる新しい建物で納経中に世間話をしていると飴を頂きました。このような観光寺でない札所はゆっくり参拝できますし気持ちがやすらぎます。

過去の参拝履歴

第1番〜第4番札所(杉本寺、岩殿寺、安養院、長谷寺)
第5番勝福寺
第6番長谷寺
第7番光明寺
第8番星谷寺
第9番慈光寺
第10番正法寺
第11番安楽寺
第12番慈恩寺
第13番浅草寺
第14番弘明寺
第15番長谷寺
第16番水沢寺
第17番満願寺
第18番中禅寺
第19番大谷寺
第20番西明寺
第21番日輪寺
第22番佐竹寺
第23番観世音寺
第24番雨引観音楽法寺
第25番筑波山大御堂
第26番清瀧寺
第27番清瀧寺

2012年5月3日木曜日

坂東三十三観音 第27番 飯沼山円福寺

坂東三十三観音巡礼最後の県である千葉県にやってきました。千葉県最初の札所は第27番飯沼山円福寺です。

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ものすごく派手な色合いの大きな看板の駐車場です。存在感はありますが落ち着かない色使いです。

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駐車場から銚子漁港方面に歩いていくと立派な仁王門と存在感のある立看板達。この先境内でも多くの看板に出会えます。

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山門の仁王像は鳥よけの金網で囲われているタイプ。

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境内に入ると巨大な看板があります。駐車場と同じ落ち着かない色使い。

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境内に入って巨大な看板に目がいってしまいましたが、正面に本堂があります。本堂手前には阿弥陀如来坐像と常香炉。右側には昔ながらのお土産屋さんがあり、観音霊場に来た気分になってきます。左側は見ると残念なのであまり見ないようにします。

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見ないようにすればするほど気になる左側。まずはトイレです。入口には目立つ立看板があり有料(100円)であることをうったえています。大きな看板を2つも立ててありトイレに近づくと徴収係が寄ってきそうな勢いが感じられます。この近寄りがたい雰囲気のせいでトイレを使う気になれませんでした。
ちなみに近くにある古いトイレは有料ではないため他の参拝者の方々はそちらのトイレを利用しています。新しいトイレは一体何のために作ったトイレなのか疑問に思いました。

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続いて左側に登場するのは二十三夜満願堂です。見どころはやはり注意書きの看板です。
「安心して参拝できますように防犯カメラが設置されています」
今まで色々な寺院を参拝してきましたが防犯カメラがないため不安で参拝できなかったことはありません。この書き方だと参拝者のために防犯カメラを設置しているような言い分です。防犯カメラがないと安心して参拝できない円福寺ならではの事情があるのでしょうか?素直に「いたずら防止のために防犯カメラを設置してあります」と書いてあるほうが気持ちよく参拝できると思いました。

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多額の寄付により平成21年に完成した五重塔です。やはり周囲を囲っているフェンスには注意書きの看板があります。
開扉は毎月8日(薬師縁日)11:00~12:00、毎月16日(観音縁日)15:00~16:30のようです。

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円福寺名物の看板と一緒に左側から本堂です。
「境内の樹木を大切に
 花や木を折らないように
 約束を守る人のみご利益あり」
最初に「境内の」とわざわざつけるところと最後の一行が残念です。

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銚子の人のマナーが悪いのか、お寺の方が俗っぽいのか。
「ここの境内は霊域のためペット汚物などは自身で処理お持ち帰り下さい。約束守る人のみご利益あり」
書いてあることは霊域でなくても当たり前のことです。そして最後のしめはやはり残念な一言でガッカリさせられます。
ひょっとすると、あえて悪い見本を示して気づかせる教え方なのかもしれません。

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本堂内に入り納経をお願いしようとすると納経は別の場所を案内されました。

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納経をお願いしに行こうと歩き始めると神社が見えたので寄ってみました。円福寺境内の隣にある銚港神社です。名前の通り銚子の港の神様ということでご祭神は龍蔵権現(水の神様)です。ここは円福寺の境内と違い邪魔な看板もなく落ち着いた雰囲気の境内でした。

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納経所まではまっすぐ進むだけであり、入り口は目立つ看板があるので間違えることなくたどり着けました。そして入口で残念看板が2つおでむかえ。参拝者が安心できるように設置した防犯カメラの案内と五重の塔を造ったのでお金を下さいの看板。太平洋戦争ですべてを焼失してしまった堂宇を再建するために多くのお金が必要であったのでしょうが、お金下さい看板が一番目立っているのは参拝者としては複雑な心境です。

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納経所の入口です。やはり看板のオンパレード。安心して参拝できるための防犯カメラ設置。このお寺に来る方は防犯カメラがないと安心して参拝できないようです。納経はこの中で頂きます。坂東三十三観音の札所めぐりをしている方であれば観音堂で納経できたほうが良いと思うのですが、わざわざ観音堂ではなくこちらで納経する理由がわかりません。

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入口右側には残念看板。最後の2行のせいで説得力がありません。
「水桶は大玄関口へ必ずもどしてください。もどさないと先祖の供養になりません」
先祖供養をだしに水桶の整理整頓を要求されます。
ちなみに円福寺のいたるところで目にする残念な注意書きの看板ですが、公式サイトの境内案内の写真(仁王門を除く)には看板が写っていません。お寺側でもこれらの看板はあまり写したくないのか、それとも看板の設置時期が最近で公式サイトの写真を撮った時期より後なのでしょうか?


・奥の院 満願寺

この満願寺には奥の院があり納経時に案内されますが今回は参拝しませんでした。参考までに以前訪れた時の感想です。

満願寺は昭和51年に出来た新しいお寺でパンフレットでは「じゅんれいのてら」を名乗り各種霊場巡りを満願成就した人が参拝するよう勧めています。普通に考えれば歴史的なものはなにもなく、場所も円福寺とは全く関係のない場所にあるお寺になんで参拝するのか疑問に思いますが、そんな疑問より更なる事業拡大ということか坂東三十三観音堂札所のひとつという位置づけから霊場巡り全体にまで守備範囲を広げています。そのため言っていること存在するものに説得力がなく、ちぐはぐな印象を受けてしまうのは私の先入観が強すぎなだけではないと思います。かなり違和感があるにもかかわらず新しいお寺を建てているということはそれだけ霊場ビジネスが儲かるということであり普通ではやらないことをさせてしまうほどのうまみがあるのでしょう。

場所は銚子電鉄の犬吠駅から地球の見える丘方面に向かうところにあり、満願寺に近づくにつれ妙に新しい建物群が嫌でも目につきます。前を通ると派手な色合いの建物が普通のお寺でない雰囲気を出しておりなにかあやしい新宗教なのではないかと中に入ることをためらわせます。そのためか、いつも境内に人気がなく、私が入った時は週末にもかかわらず私以外のお客さんに遭遇したのは2組のみでゆっくり見学することができました。

境内は、円福寺の残念なところを凝縮した感じで、注意書きの看板の数は円福寺の比ではありませんし、円福寺より大きなお金下さいの看板を見ることもできました。境内に安心して参拝できるために設置されたと思われる監視カメラもありますが、私の信心が低いためか安心できません。

私の中では悪いイメージばかりの満願寺ですが、「じゅんれいのてら」を売りにしているだけあり各種巡礼グッズ販売、霊場巡りガイドブック等の書籍出版、巡礼ツアーの開催を行っているようで、少しでも多くの人に霊場巡りを行ってもらおうとする努力は素晴らしいと思います。表示されている価格も一般的な価格であり特別高いものではありせんでした。

他の札所の中には衰退してしまい今後の保存が危ぶまれる所も多い中、円福寺を再建した手腕は経営者としては評価されるものなのでしょう。ただし、多くの参拝者が寺院に求めているであろう仏教的なありがたさ、歴史を感じさせる寺院建築等が失われてしまい、坂東三十三観音札所という看板がなければただの変わったお寺にしか見えません。私には坂東三十三観音を利用して作り上げた霊場の押し付け感がどうしても受け入れられませんでした。

このお寺は坂東三十三観音巡りとして参拝するとガッカリさせられますが、変わったお寺を見に行くということであれば他では味わえない雰囲気のお寺ですので色々と楽しめる良いお寺だと思いました。

過去の参拝履歴

第1番〜第4番札所(杉本寺、岩殿寺、安養院、長谷寺)
第5番勝福寺
第6番長谷寺
第7番光明寺
第8番星谷寺
第9番慈光寺
第10番正法寺
第11番安楽寺
第12番慈恩寺
第13番浅草寺
第14番弘明寺
第15番長谷寺
第16番水沢寺
第17番満願寺
第18番中禅寺
第19番大谷寺
第20番西明寺
第21番日輪寺
第22番佐竹寺
第23番観世音寺
第24番雨引観音楽法寺
第25番筑波山大御堂
第26番清瀧寺