2012年2月5日日曜日

坂東三十三観音 第18番 中禅寺

本堂右(中禅寺)
有名な観光地である日光の中禅寺湖。その名前のもとになったお寺が坂東三十三観音第18番札所の中禅寺です。日光というと多くの人で賑わっている印象ですが、こちらは国道120号線から離れているためか他の観光地と比べると人が少ない印象です。私も日光には何度も観光で訪れていましたが中禅寺に来たのは今回が初めてでした。

山門(中禅寺)
中禅寺は世界遺産に登録された輪王寺の別院で天台宗の寺院。国道120号線から立木観音入口交差点を南に曲がり県道250号線を進むと真っ赤な目立つ山門があるので場所はすぐに分かります。山門の前で拝観料を払って境内に入ります。

風神(中禅寺)
山門の表側には仁王像が安置されていますが、裏側には風神と雷神があります。

雷神(中禅寺)
緑色に彩られた風神に比べ雷神はかなり色がおちてしまっています。忿怒相なのですがユーモラスな表情で怖さが感じられません。

鐘楼(中禅寺)
境内に入るとまず目につく鐘楼。諸願成就の梵鐘とのことです。

鐘楼入口(中禅寺)
鐘楼の入り口は開放されており、中に入れるようになっています。

鐘楼内部(中禅寺)
暗くて急な階段を上ると赤い柱に囲まれた中に鐘が下がっていました。古びた柱に多くの千社札が貼られている姿を見ると古社に来たことを実感させられます。

波之利大黒天堂(中禅寺)
本堂の右側にある波之利大黒天堂。勝道上人が日光山を開いた時に中禅寺湖に現れた大黒天を祀っています。ご本尊の立木観音に参拝するにはこの波之利大黒天堂の左側から本堂に入ります。

本堂全景(中禅寺)
本堂に入るとすぐにお参りできるわけではなく本堂右側の部屋で待機させられます。前にお参りされている方が本堂からいなくなると私達の順番になり立木観音の前に向かいます。立木観音は思ったよりも大きく見応えのあるものでした。しかし、本堂内で僧侶の案内を聞いた後、お土産を買わない方は外に出ることになります・・・。本堂内での納経は禁止されており、本堂の外に「信者の方でお勤め(読経)なさる方はこの場所でお願い致します。」と注意書きがありました。本堂内は狭いのでメインの立木観音の前にはいつまでも居座るなということなのでしょう。ちなみに他の札所ではないシステムですが写経を奉納する方は写経奉納箱に500円同封しなければいけません。

五大堂(中禅寺)
本堂を出た後に順路を進むと山の上にある五大堂に着きます。名前のとおり五大明王を祀った建物ですが、ここでも販売員によるお土産物販売があります。順路通りに進み説明員の案内と土産物販売があるというシステムは観光で中禅寺を訪れる人には良いのでしょう。しかし、巡礼として参拝に来ると多くの観光客を効率よくさばきたいというお寺側の意図が感じられがっかりしてしまいます。

五大堂からの眺め(中禅寺)
他にも観光地として有名な札所がありましたが、何故か中禅寺は他の札所よりも寺院としてのありがたさより観光地としての雰囲気を多く感じてしまいます。参拝した寺院が商売熱心であるとお寺を維持していくためには仕方ないと分かっていても残念な気持ちになってしまいます。五大堂は他の場所より高いところにあるので外に出ると中禅寺湖を眺めることができ、雲間からもれる陽の光が綺麗でゆっくりしてしまいました。拝観終了時間になってしまうと困るので中禅寺湖の眺めを惜しみつつ下に降りると拝観終了時間まで30分以上前であるにもかかわらず愛染堂の扉は閉められてしまいました。お客さんが少ない時は店じまいも早いのでしょうか。

過去の参拝履歴
第1番〜第4番札所(杉本寺、岩殿寺、安養院、長谷寺)
第5番勝福寺
第6番長谷寺
第7番光明寺
第8番星谷寺
第9番慈光寺
第10番正法寺
第11番安楽寺
第12番慈恩寺
第13番浅草寺
第14番弘明寺
第15番長谷寺
第16番水沢寺
第17番満願寺

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