2011年12月20日火曜日
坂東三十三観音 第6番 長谷寺
坂東三十三観音、第6番札所は神奈川県厚木市にある長谷寺。厚木市内から小鮎川沿いの県道を進むと飯山観音の看板があるので場所はすぐ分かります。この辺りでは長谷寺というより飯山観音として知られているようです。
厚木の市街地から30分程度の場所ですが、境内は歴史のある山寺といった趣きで街中の騒々しさもなく落ち着きのある雰囲気の境内です。本堂内もお参りできましたが、私たち以外に参拝の方はいませんでした。
桜並木が有名で春にはお花見で賑わうようですが、今回訪れたのは9月なのでお花見はなしでした。
長谷寺の入り口から本堂まではかなりの階段を上ることになりますが、途中までは車で行けます。ただし、県道からお寺の駐車場までの道は狭い上に急勾配を上っていくため曲がりがきつく、離合困難な場所が多いので走行には対向車への注意が必要です。
山門には力強い表情の阿形像と
おどけた表情の吽形像。
この山門こは仁王像につきものの鳥避けの金網がないので、仁王像をじっくり眺めることができます。仁王好きの方にはおすすめの山門です。
十一面観世音菩薩が納経所の前に安置されていました。
長谷寺のご本尊も十一面観世音菩薩ですが、ご本尊は撮影できません。
本堂のまわりを囲むようにお手軽坂東三十三観音が用意されています。参拝順路を進むと15分程度で三十三観音めぐりを完了することができるので忙しい人にもってこいです。
この三十三観音参拝順路は白山ハイキングコースの入口になっており、ハイキングコースを進むと山頂に向かうことができます。男坂と女坂があり道案内はタヌキがしてくれます。
私たちはハイキングに来たわけではないので三十三観音の参拝順路を進んだのですが、この参拝順路には恐ろしい生き物が・・・
ハイキングコース入口には、注意の立看板がありました。
私たちは、お手軽観音めぐりで本堂のまわりを歩くだけだったので全然気にしてなかったのですが・・・
山ヒルのセオリー通り私の後ろを歩いていた同行者がやられました。
痛みは全くないので気づくのが遅れて靴下は血だらけ・・・
お手軽観音めぐりのはずが、血まみれ観音めぐりになってしまいました。
過去の参拝履歴
第1番〜第4番札所(杉本寺、岩殿寺、安養院、長谷寺)
第5番勝福寺
2011年12月19日月曜日
奈良の大仏
今回は秘境系ラーメンに行ったのですが葬儀のため臨時休業。最近、ラーメンに縁がありません・・・。一緒に行った仲間の機嫌が悪くなってしまったので、機嫌なおしに奈良の大仏に行くことにしました。
大仏と言えば「鎌倉の大仏」と「奈良の大仏」が有名で、その圧倒的スケールを求め国内外から多くの参拝者で賑わっています。今回はその大仏の偉大さを感じることにより、ラーメンを食べられなかったくやしさを紛らわそうというわけです。
奈良に到着し、奈良の大仏の看板から桜並木の参道をまっすぐ進むと正面が大仏です。
車で進むと大仏手前に駐車場がありますが、写真の通りの道幅ですので参拝の車が多いときは混雑が予想されます。
この日は時間が遅かったためか、他に参拝者もおらず駐車場に停まっている車はも我々の車1台だけでした。
鎌倉の大仏は坐像ですが、奈良の大仏は立像です。夕方だったので日陰になってしまいましたが、ちょうど夕陽が大仏のお顔にあたっていて、照れ大仏になっています。
この大仏は何度か再建されているそうですが、初めは銅製であったそうです。
現在の大仏は石像であり、文化元年(1804年)に建立されたものであり、昭和49年に市指定の文化財となっています。
ちなみに首のあたりに修復跡があるのは廃仏毀釈の影響でしょうか。
ちなみに奈良の大仏までの道順は少し分かりづらくなっています。
大仏通りを西から東に向かうと「奈良の大仏」の案内看板(写真右手)があります。
逆からくるとこの看板が見づらいので、不安な場合は「大仏通りを西から東」がキーワードです。
奈良の大仏に向かうにはこの交差点を左にまがります。
しばらく進むと右手にメインフォトの看板がの場所に辿り着くことができます。
ちなみに「奈良の大仏」に向かうには北参道から行くことも可能ですが、こちらはさらに分かりづらいので、大仏通りを利用したほうが良いでしょう。
北参道入口には「奈良入口」のバス停がありますが、バスの運行本数は7本/日。やはり、北参道を利用する方は少ないのでしょう。
なお、この看板にあるように奈良は平将門ゆかりの地であるようです。
鎌倉の大仏と比べるとかなり控えめな奈良の大仏を前にして同行者は納得いかない様子でした。
彼は奈良の大仏のことを
・大仏殿という建物の中にある
・市指定文化財ではなくて国宝
・鎌倉の大仏と同様に坐像
・大きさは鎌倉の大仏より大きい
と思っていたようでした。
どこか他の場所と勘違いしていたようですが、今回、奈良の大仏を見てこれが奈良の大仏だと納得していました。
2011年12月18日日曜日
灯篭坂大師
この日は、竹岡ラーメンで朝食をとり内房探索を開始する予定でしたが、お店が休みだったため、朝食なしで灯篭坂大師(千葉県富津市)にやってきました。あまり有名な場所ではなく期待していなかったので、軽くお参りをしてから朝食を摂る予定でしたが期待以上に満喫してしまいます。
縁起によると灯篭坂大師は弘法大師空海を本尊としてお祀りしているそうです。弘法大師といえば西の人であるにもかかわらず全国にゆかりの地がある有名なお坊さん。
なんでこんなところに弘法大師かというと、弘仁11年(820年)に日光に行く途中でこの地をお通りになり岩に自画像を刻んでいったのだそうです。大師が去った後にこの地の人々は大師の徳を慕い大師像を礼拝し帰依するようになりました。なんで灯篭坂なのかというと、この山の上なので常夜灯を点じ大師の御灯明として海上安全及び大漁を願ってきたからなのだそうです。
国道127号を下っていくと、いくつものトンネルを通ることになるのですが、その中のひとつ城山隧道の手前に妙に目立つ参道入り口の門があります。 ちなみに門には「弘法大師霊場 金華山 東善寺」とあり、昭和59年4月に建設会社から奉納されたものとなっています。 以前から気になっていた、この門の奥を進みます。
参道入り口の門を進んでも、すぐにお寺は現れず、まずはトンネルのお出迎え。千葉の名物手堀トンネル!車が1台通れる程度の幅ですが堀り跡の風化具合も良い雰囲気で残っていました。
さらに、地図を見ると分かるように、このトンネルの下は内房線のトンネルが通っており、トンネルの立体交差になっている珍しい場所です。
このトンネルを抜けると交差点になっており、参道の標識がないため、どちらに向かって良いのか分からなくなってしまいます。
ただ、ここで誰でも足を向けてしまう光景となります。ちなみに直進が参道ではないことは行った人であれば分かるようになっています。
ひとつ目のトンネルを抜けた交差点は周囲を木で囲われていて薄暗いのですが、右手に誰もが目を奪われるであろうトンネルが現れます。こちらも千葉の名物である手堀のトンネルでありますが、他の場所では絶対に出会うことのできない姿に圧倒されてしまいます。
まずは豪快な手堀トンネルの高さに驚かされます。幅は車1台分程度なのですが、トンネルの高さは車の高さをはるかに越える高さがあり二階建てバスが通ってもまだ余裕があるほどです。高さを計測することは出来ませんでしたが、10m以上はありそうでした。
頭上注意の看板がありますが、上を見ずにはいられません。
一体何が通ることを想定してこの高さになったのでしょうか?
もう一つこのトンネルで印象的なのがトンネル前後の切り通し、これがなければただの背の高いトンネルですが、、前後に切り通しがあるおかげでさらに高さ感が増しています。垂直な壁に囲まれて進んで行くと手堀の壁が不安感をかきたてます。トンネル部は以外と短くて、全て切り通しにせず少しだけトンネル部を残したのが不思議です。
通常であれば、全て切り通しにするかトンネルにするのでしょうが、中途半端に残ったトンネルと切り通しの複合が不思議感を出すのに役立っています。
堀り跡の残る垂直な切り通しは芸術的であり、中にいると時間が経つのを忘れてしまいます。
通り抜けた逆側ですが、こちらもトンネル前に長い切り通しがあり高さ感抜群です。
トンネルを含めたこの道は、国道127号と平行して通っています。同じようなルートで何本もトンネルを掘る必要もないので、国道127号の城山隧道が出来る前はこちらの道を通っていたのかもしれません。このトンネルの名前は分かりませんでしたが、旧城山隧道とでもいうのでしょうか?
トンネルの形は構造的に有利な円形が一般的ですが、ここではトンネルの常識も関係ないようです。
トンネルの中も全て手堀りのまま地肌むき出しであるため削った跡が残っていて感動的です。陽が差し込んでいるので蛍光灯がなくても真っ暗ではなさそうですが一本の蛍光灯がトンネルを照らしているのは、手堀りの跡を通る人に魅せるためでしょうか?トンネルの中も切り通し部も手堀りの跡がしっかり残っていて通る者を飽きさせません。
現国道127号のルートがこの旧城山隧道のままであったら、この場所に新トンネルが作られてしまい切り通しトンネルはなくなっていたことでしょう。今、このトンネルを堪能できるのも現国道のルート決定者のおかげです。
感動的なトンネルを抜けると目に入るのがこの建物、となりにトイレもあり休憩小屋の類でしょうか?ただこういう場所に必ずある自動販売機もありません。ここで休むつもりであれば飲み物を持参する必要があります。
休憩小屋の向かいには新しめの鳥居があり「灯篭坂大師」となっています。国道127号わきにある参道入り口からここまで案内はありませんでしたが、素晴らしいトンネルにつられて到着する仕組みになっているようです。
しかし、お寺なのに鳥居?未だに神仏習合の名残りが残っている珍しいお寺のようです。ちなみにGoogleMapにはかなり小さな寺社も載っているのですが、灯篭坂大師(東善寺)は載っていません。なにか事情があるのでしょうか?
※縮尺を変えると「灯篭坂大師」で表示されます。
ここから階段を登ると本堂?がありますが、中は巨大な岩肌をバックに弘法大師と思われる像が安置されていました。これが弘法大師が自画像を刻んだ岩?
今回は誰もおらず詳しいことは分かりませんでしたが、堂内も綺麗になっており花も新しく、階段途中にある奉納ノボリの奉納日が1ヵ月前のものがありました。地元の方が参拝されているのでしょうか?今でも現役のお寺のようです。
お堂の裏手に道がさらに続いているので探索してみました。舗装されていない道ですが、岩の部分は削られて階段になっています。
写真右上方向に登ると道が二手に分かれていて、山を下る道とお堂の裏手に登り海のほうに向かう道があります。灯篭坂の由来である灯台の跡でもあればと思い登る道をしばらく進みましたが、ヤブがすごくなってしまい進むのを断念しました。この道はおそらく海まで続いているはずです。途中、旧城山隧道の上も通っているはずですが、残念なことに、この道からトンネルを見下ろせる場所はありませんでした。旧城山隧道を全て切り通しにしてしまうと、この道が寸断されてしまうのでトンネル部分を残してあるのかもしれません。
ちなみにここから下る道は旧城山隧道が出来る前の道だったのかもしれません。
灯篭坂大師から木更津方面に下る道か灯篭坂大師参道階段のどちらかが灯篭坂なのでしょう。参道階段に灯篭がならんでいるので参道が灯篭坂ですかね?
木更津方面に下る道は時間がかかりそうなので、今回はパスしましたが、城山越えの道は、灯篭坂大師の前を通る山越えの道→旧城山隧道→城山隧道(現国道127号)と推移してきたのではないでしょうか?
妙な形の参道入り口から始まり、豪快な切り通しとトンネル界の異端児の組み合わせである旧城山隧道、お寺なのに鳥居があったりと見どころ満載である灯篭坂大師。
これほどまでに来た人を魅了する場所であるにもかかわらず、地図にその名称は記載されておらず、観光ガイドにも当然載っていません。当然公式サイトなんてものもありません。他所者がここに来るのは国道127号沿いの参道入り口に興味を持った人くらいでしょうか。
旧城山隧道を通る道は灯篭坂大師の先で行き止まりとなってしまうため、このトンネルを通る人は灯篭坂大師へお参りにくる人だけでしょう。限定された人が通るためだけの道のため、昔ながらの姿を今まで残すことが出来たのかもしれません。
朝食を摂る前に軽くお参りの予定でしたが、予想外に見どころが多く空腹であることも忘れて満喫してしまいました。
2011年12月16日金曜日
坂東三十三観音 第5番 勝福寺
2008年2月に開始した坂東三十三観音めぐり、7ヵ月ぶりに続きに行ってきました。第5番となる勝福寺は神奈川県小田原市にある真言宗のお寺。敷地も広く見応えのあるお寺です。平日の夕方にもかかわらず、駐車場は満車でした。拝観料もないので気軽に訪れることができるためか、地元の方の散歩コースにもなっているようです。
本堂は宝永3年(1706年)に再建されたもので、神奈川県の指定重要文化財となっています。
入り口にある仁王門は小田原市の指定重要文化財で、昭和38年に解体修理されましたが、ほぼ造営当時(宝歴8年:1758年)の原型を留めているとのこと。
小田原は二宮尊徳の生地であり、少年時代にここ勝福寺で旅僧の観音経を聞き一念奮起した場所であるといわれているそうです。 勝福寺の境内には二宮尊徳の像がありました。本尊を礼拝している姿とのこと。
手水場の十一面観音菩薩に夕陽があたっていました。ISO感度が高かったので撮り直そうと思ったら、夕陽はいなくなってしまいました。よくやってしまうのですが、撮影する時はカメラの設定を確認してから撮らないけないと後悔しています。
推定樹齢700年のイチョウの木本堂の前にあり、参詣者を見下ろしています。 高さは約30mで神奈川県の天然記念物にしてされています。
ご本尊の十一面観音菩薩は撮影できませんでした。これは本堂左手の観音様。 勝福寺では、ここの前に訪れた第7番光明寺でお会いしたお姉さんと再会。大体皆さん同じ順番で参拝されているようです。
過去の参拝履歴
第1番〜第4番札所(杉本寺、岩殿寺、安養院、長谷寺)
本堂は宝永3年(1706年)に再建されたもので、神奈川県の指定重要文化財となっています。
入り口にある仁王門は小田原市の指定重要文化財で、昭和38年に解体修理されましたが、ほぼ造営当時(宝歴8年:1758年)の原型を留めているとのこと。
小田原は二宮尊徳の生地であり、少年時代にここ勝福寺で旅僧の観音経を聞き一念奮起した場所であるといわれているそうです。 勝福寺の境内には二宮尊徳の像がありました。本尊を礼拝している姿とのこと。
手水場の十一面観音菩薩に夕陽があたっていました。ISO感度が高かったので撮り直そうと思ったら、夕陽はいなくなってしまいました。よくやってしまうのですが、撮影する時はカメラの設定を確認してから撮らないけないと後悔しています。
推定樹齢700年のイチョウの木本堂の前にあり、参詣者を見下ろしています。 高さは約30mで神奈川県の天然記念物にしてされています。
ご本尊の十一面観音菩薩は撮影できませんでした。これは本堂左手の観音様。 勝福寺では、ここの前に訪れた第7番光明寺でお会いしたお姉さんと再会。大体皆さん同じ順番で参拝されているようです。
過去の参拝履歴
第1番〜第4番札所(杉本寺、岩殿寺、安養院、長谷寺)
2011年12月14日水曜日
望遠で月
55mm
望遠レンズを使い始めると狙ってみたくなるのが月。 最近、おでかけ撮影がないので家から月を撮ってやりました。 メインフォトはキットレンズ望遠側の55mmで写してみましたが、豆粒のような月が写っています。 ※イメージセンサーのサイズがAPS-C相当ですので35mm換算ですと焦点距離は1.5倍になるようです。
70mm
標準のキットレンズでは望遠側にしても寂しいのでレンズを望遠レンズに交換。 まずはワイド側70mmで撮影しましたが、55mmとほとんど変わりません。 ほとんど暗い夜空のおかげでファイルサイズがかなり小さくなりました。
300mm
望遠レンズの望遠側めいっぱいの300mmですと、クレーター具合も見えてきて、等倍で見るとパソコンの画面に大きく表示されるようになります。
300mm+1.5xテレコン
300mm以上望遠のレンズを持っていないので、1.5倍テレコン装着で焦点距離を450mm相当にしてみました。テレコン使用の弱点として暗くなることと、AFが合わなくなることがありますが、月が明るかったおかげか1.5倍テレコン装着でもAF使用可能でした。
300mm+2xテレコン
今度は2倍テレコン装着で600mm相当。さすがにAFも合わなくなってしまいました。 そのためMFでの撮影となりますが、AFズームレンズですとフォーカスリングの動く幅が狭いのでピント合わせが大変です。 月は明るく大きく見えるのでなんとかピント合わせもできました。
300mm+2xテレコン+1.5xテレコン 手持ちのテレコンを両方装着し900mm相当! ファインダーで月を追いかけることとMFでのピント合わせが大変になってきます。さらに、ファインダーではピントが合っているように見えるのですが、パソコンに取り込んでみるとぼやけて見えるのは、さすがにテレコンを使いすぎのためでしょうか・・・ テレコンを使用することにより安価に望遠の世界を手に入れることができますが、やはり画質はそれなりということでした。
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コメントでアドバイスを頂いた(CreativePeople掲載時)ので再チャレンジしてみました。 うまい具合に今日も月が撮影待ち。
再挑戦(300mm+2xテレコン+1.5xテレコン)
感度を上げてシャッタースピードをアドバイスを頂いた1/100秒に設定。 少しくっきり度が上がりました。 1日で月の大きさも少し大きくなりました。
猫(中山法華経寺)
私の周りで動物の撮影が流行っているようです。私は動物園も水族館も行けそうにないので、千葉県市川市にある中山法華経寺でネコを撮ってきました。
※2008/08訪問
山門のところにいたネコですが、人に慣れているようで近寄っても全然逃げません。
刹堂にいたネコ。1匹でウロウロしていました。 刹堂には十羅刹女、鬼子母尊神、大黒様が安置されています。
おみやげ屋の前で休んでいました。 ネコにも休憩が必要なのですね。
ネコボランティアの方がエサをあげる時間で。山門に戻るとネコの数が増えてました。 中山法華経寺にネコが多いのは、昔、お寺の敷地に住んでいた占い師のお婆さんがネコを飼っていたからなのだそうです。今はネコが付近のゴミを荒らさないように近所の方々がネコボランティアの当番をしてるのだそうです。
中山法華経寺のネコはネコボランティアの方がエサをあげているためか、人間になれているのですが、このネコはスタンガンで足に火傷をさせられてしまい、それから人間不信になってしまったそうです。
2011年12月13日火曜日
smc PENTAX-M 1:1.4 50mm分解清掃
カメラに懲り出すと欲しくなるのが明るいレンズ、お手軽に明るいレンズと言えば50mmの単焦点標準レンズです。APS-Cサイズイメージセンサーのデジタル一眼レフでは標準レンズといっても少し望遠となってしまいますが、MFレンズでのピント合わせの気持ちよさを味わいたくて入手してみました。
某中古カメラ屋のジャンク品で\1,050(税込)であったので外観もボロボロでレンズの汚れもひどいものです。一緒に並んでいたフィルムカメラに取り付けてファインダーを除いてみましたが、しっかりした曇り具合で撮影したときのボケボケ感が期待できます。レンズ内部の汚れがひどかったのでそのままでは使えそうにありませんが、MFレンズは分解も簡単らしいので練習もかねて復活できるか挑戦してみることにしました。ピントリング、絞り輪は壊れていないようですので、内部レンズの清掃が出来てきちんと組み立てられれば使えるようになりそうです。
うまく使えるようになればかなりお買い得!組み立て手順を忘れないように分解手順を写真で記録しておきます。
ジャンクレンズですので店の棚にそのまま置かれていました。外観はボロボロで、レンズ表面もベトベトです。一番やっかいなのが内部の汚れ(カビ)です。
レンズの汚れは表面だけでなく、内側にもびっしり。
後ろから見たレンズ内部の汚れ。これはやりがいありそうです・・・
汚れを取る前にカメラに取り付けてみてファインダーを覗いてみると、やはり曇り気味・・・。撮影してみても全体にモヤがかかってしまいます。ソフトフォーカスレンズとして使うのであればこのままでも良いのでしょうが、まともに使うためにはやはり分解清掃が必要でしょう。
まずはレンズ前面にあるレンズ名の書いてあるリングを外します。これはフィルター取付枠にねじ込んであるのでフィルターを外す方向に回すと外れます。 外し方は上記の通りなのですが、これが難しくてそう簡単には外れません。今回はホームセンターで円柱形のゴムを買ってきて加工したものを使用。
次に外すのがフィルター取付枠。前玉の周囲にあるビスを3本外せば外れますが、ネジ山に対して真っ直ぐにドライバーを立てられないので外しづらいです。このレンズは分解歴があるようでネジの周りの塗装がはがれていました。
フィルター取付枠が外れたら前玉外しに取りかかります。前玉を固定している周囲の金属を回すとこの金属が外れます。この金属を外すと前玉は乗っているだけですので落とさないように注意します。
前玉を外して見ましたが、強力な汚れはもっと奥のレンズの汚れのようです。このレンズは全部で7枚のレンズが組合わさっているそうなので、これでやっと1つ外れたことになります。まだ、先は長そう・・・
次のレンズを外すのがやっかいでカニ目まわしという専用の工具が必要となります。そんな工具は持っていないので、今回はけずった釘2本を万力で固定したもので外しましたが、固定している金属の塗装が少し剥がれてしまいました。やはり専用の工具を使用したほうがよさそうです。レンズに傷が付かなくて助かりました。 ちなみにこれは2枚目と3枚目のレンズが一体のユニットになっていて一緒に外れます。 このユニットについている3枚目のレンズと、このユニットを外すことで現れる4枚目のレンズにびっしりと汚れが付いていました。
このレンズの汚れの正体が分かったため、汚れ具合の写真を撮るのも忘れて汚れを拭き取り、一気にレンズを組み立ててしまいました。 レンズの汚れは ・HCL LENS クリーナー ・HCL レンズクリーニングペーパー で落としました。初めはレンズに傷が付かないように弱めに拭いていましたが、かなり強力な汚れでしたので、少し強めで拭いてやっと落ちてくれました。
ごらんの通り、最初にテストした時のようなソフトフォーカスはすっかりなくなりました。Mレンズなのでカメラに絞り情報等は伝わってきませんが、古いレンズでこれだけ写れば十分です。MFレンズでも測光できるしそんなに不便ではなさそうです。ペンタックスのカメラは古いレンズも使いやすいので、貧乏人のレンズ遊びには最適です。
ちなみにこちらは絞り開放(f1.4)での撮影です。健康の「健」にピントを合わせて見ましたが、ピントの幅が狭いのでピント合わせが厳しいです。絞り開放では描写も甘くなってしまうので、実際は少し絞っての使用となることでしょう。 レンズの分解清掃は、専用の工具も必要であり、ドライバー1本で分解可能というお手軽さはないので、誰にでも勧められるものではありませんが、自分で古いレンズを甦らせることが出来るととうれしいですね。
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