2011年12月13日火曜日

国道289号旧道

2008年6月に訪れた点線国道(国道289号)の続きです。

国道289号旧道
国道289号の甲子大橋までは新しいトンネルを抜ける走りやすい道ができてますが、平行するように国道289号の旧道が今も残っています。国道289号と言えば甲子登山道の国道標識が有名ですが、旧道にも見逃せないスポットがあります。私は大黒屋方面から下ってきたのですが、写真は上る方向で載せています。

上り急勾配あり(国道289号旧道)
奥甲子温泉大黒屋に向かう旧道はセンターラインのない細い道が続きます。しばらく進み工事用の信号機が現れる地点でひとやすみ。 この信号機はたいてい赤になっているので、ほとんどの方が道路左側にある「上り急勾配あり」の道路標識に気付くことと思われます。この道路標識の表示が驚きの20%!そう簡単にはお目にかかれない20%の表示に始めて出会い私は大興奮でした。坂道の多い住宅地には30%なんて標識もあるようですが・・・ 道路はこの先、右カーブとなり上っていくのですが、写真でも右に上っていく急な坂道が見えます。そしてもう一つ気になるのが、その坂道の開始地点である右カーブに存在する人工建造物。

川の橋(国道289号旧道)
群馬県の矢木沢ダムの導水路の終点と同じような形をしていました。それに比べるとだいぶ規模が小さいようです。この先にダムがあるのかと思いながら近寄ると、だいぶ水量は少なくてダムの放流ではなさそう。 このあと道は左180度のカーブとなりこの建造物の上に近づいていきます。この水の正体は何かと楽しみにして確認してみると、この水の流れの正体はただの川でした・・・ 通常であれば、法面側で水を落としてそのまま道の下を通すのですが、わざわざこのようなものを作って、川の水を道の上に通しているのはどのような理由があったのでしょうか???ものすごく気になったのですが、看板も何もなかったので、疑問を解決することはできませんでした。

川の橋裏(国道289号旧道)
道の上を渡る川のための橋、かつてこの道が国道であった時代は奥甲子温泉に行く人すべてが見た光景ですが、今ではあえて旧道を選んだ人しか見ることはできません。

カーブ1つめ(国道289号旧道)
素敵な人工の滝?を過ぎると20%の上りになります。 急勾配な上に道幅が狭く回転半径の短いカーブのため大きい車は曲がるのが大変そうです。

カーブ2つめ(国道289号旧道)
上から見ると道がねじり込むように下っていきます。 二つの急なカーブで一気に山を上るために急勾配となってしまったのでしょうが、歩きでもきついくらいの急勾配です。さすが20%!スキー場であれば中級コース級の勾配です。

つづら折り区間上り終了(国道289号旧道)
急勾配を上りきるとこちらにも工事用の信号が。急勾配の下の信号からここまで工事箇所はないのですが、この信号は稼働しています。おそらくこのつづら折り区間は離合が難しいため、途中で対向車と出会わないように信号が設置されたのでしょう。 信号機の後ろには下り急勾配ありの標識がありこちらも当然ながら表示は20%でありますが、木で隠れてしまって見えづらいのが残念です。

虹(国道289号旧道)
20%の急勾配であるつづら折り、道を渡る川のための橋、離合困難なつづら折区間のための信号機と奥甲子温泉観光の目玉が終結したこのスポット。 簡単なアクセスを可能とする現国道も良いのですが、旧道を通ってこのような場所を通ると、山奥の温泉に来たという旅行気分がさらに盛り上がります。 旧道を通った人だけの特権であるこの場所を満喫するためか、私がこの場所にいた間(約30分)にも通行する車がたくさん(3台)ありました。

0 件のコメント:

コメントを投稿